2013年04月15日

「優しい子に育ってくれたらそれだけでいい」なんていうキレイ事

今回は中学校2年生になったばかりの生徒のお話です。




活発な性格で運動部に所属する明るい生徒です。




約半年前から指導をするようになりました。




5教科の合計でも100点そこそこしか取れない




落ち着いて座っていられない




多動性付きの典型的な学習障害の疑いが強い子です。




ただ、それは僕ら教師サイドの話で、




親は自分の息子が学習障害だとは思ってませんし、




生徒当人も当然そうとは思っていません。




どうしてそのことを告げないのか?と思われるでしょうか?




これは言えません。




いや、本当にその子のことを思うのであれば、




告げてあげるのが本当の優しさなのかもしれません。




でも、言ってしまうと全てが壊れてしまいそうで言えないものなのです。




また、いやらしい話、そんなショックなことを告げたら




親はきっと契約を打ち切ってしまうでしょう。




それは企業の利益を失うことになります。




できるだけいらないことは言わないのが掟(おきて)なのです。




でもこれを読んでいる親御さんはまずはお子さんと病院へ行くべきです。




子供も病気の一種なんだと認識しないと




治そうとは思わないのではないでしょうか。




さて、その見かけの幼い中2の男子生徒についてです。




この生徒は物を覚える能力が極端に低く




特に漢字の読み書きが苦手です。




社会科の勉強をするにもまず教科書が読めないので




全くストーリーが分かりません。




国語など言わずもがな、数学や理科でも




テストの問題が読めない・理解できないという状態です。




原因はどこにあるでしょう?




簡単です。




漢字を読めるようにさえなれば




大半の問題が解決していくのです。




半年前にその状況で出会って問題は漢字力・国語力にあると診断し




漢字をさかのぼってテストしていくと




ちゃんと読んで書けるのは小学校1年生の漢字だけ




小学校2年生で習う漢字はかなりの数、理解していない状態でした。



中学二年生です!




これは日常生活でも支障をきたすレベルです。




しかし、この子はこの状態で放置されていました。




僕はあえて「放置」と書きます。




どうしてこの事態をもっともっともっともっと早くに収集しなかったのか!




完全に!親の過失です!




共働きで忙しいというのを理由にして放置したのか分かりませんが




いずれにしても途中で子育てに対して心が折れたわけです。




その子は勉強以外では心優しい活発で素直ないい子です。




だから脳に障害があるとかではないわけです。




★    ★




残念ながら現代の日本は学歴社会です。




学歴のある人間は安全な場所で快適に




主に脳みそを使う仕事をし




高額な給料をもらいます。




逆に学歴のない者は、時に危険な場所での仕事もし




夏は暑い、冬は寒い場所などで




主に体を使う仕事をし




満足な給料をもらえません。




一概には決めつけるのは乱暴ですが




大半はそういう流れになってしまう社会です。




学生時代勉強をしなかった事を




深く後悔している人がどれほど多いことでしょう。




自分より後に入ってきた若造の方が




学歴が高いというだけで高額な給料をもらうのです。




自分より安全な場所で楽そうな仕事をしているのに




自分より良い暮らしをするのです。




中学、高校の何にも将来のことなんて考えていない頃に




すでに人生は大きく枝分かれしていたことに



ある日気づくのです。




ではその将来のことなんて何もわからない中学生・高校生に




「何のためにお前は今勉強をしているのか?」を教えるのは誰なんでしょう?




もうお分かりですね。







m9(・∀・)アナタですよ!!!!







おっと、親ですww




そういう私も二人の子を持つ親です。




子供に勉強をやりたいかどうかなんてことを聞いちゃいけません。




力ずくでも(というと無理やりやらせているみたいですがw)




勉強するのが普通なように自然に育てればいいんです。




子供に朝ご飯と晩御飯のメニューを決めさせますか?




おそらく毎食アイスクリームとチョコレートだとかファーストフードになるでしょう。




こんなのダメに決まってます。なぜでしょう




死ぬからです。




必須栄養素が・・・とか言うまでもなく死にますよね




命にかかわることだからこの権利は絶対に子供に譲ったりしませんが、




大人になって仕事がないのだって立派な死亡だと思います。




「立派な死亡」なんて言葉があるのか分かりませんが




少なくとも豊かな生活ではなくなり、




お金の事でケンカが絶えず、




そんな環境で育つ自分の孫達にも




少なからず悪影響は浸透して行き




アナタは2世代に渡って、しかるべき時期に子供を勉強させなかった事を




終生恨まれるのです。




一生懸命子育てしたのに逆に恨まれるのです。




偏った見方かもしれません。




でもその可能性はおおいにあるのです。




★    ★




さてその中二の生徒です。




この子に責任はありません。




完全に親が悪いのですが、




そんなことはもうこの仕事10年以上もやっているんです。




最初から分かっていました。




一つ顕著に表れてしまう部分として




子供の名前に付ける「当て字」です。




もう、どう考えても絶対にそういう読みがない漢字を




大切な子どもの名前に付けてしまう感覚




はっきり言って自分勝手です。




その子は一生誰にも名前を「読んでもらえない」事が




名付けた時点で決定する訳です。




気を付けてほしいのは「呼んでもらえない」ではなく「読んでもらえない」です。




これは親の身勝手ではないでしょうか?




スタイルだとかファッションに偏った




非常に刹那的で将来への展望を欠いた身勝手な行為だと思います。




また漢字の持つ意味や音読み・訓読みを無視していることから




自由にしていい部分は平気で社会のルールを無視できる人間だと




プロファイルすることもできます。




もちろんそうでない方も大多数いることは分かっています。




でもそんなこといちいち弁明しながらブログなんて書くの面倒なんで




その辺は了解して読んでくださいね。




あくまでそういう傾向になりやすいということを決めつけて話しているだけですので。




とりあえず、家庭教師の仕事の一つに




親への教育というものも入ると僕は考えています。




その子供を作った張本人の意識が変わらない事には




その子供をこれから変えていくことに大きな障害となってくるわけです。




平たく言うと親が子供の成長を邪魔しているので




その邪魔者を先に排除しないと仕事がはかどらないという事です。




ですから僕は親にあえて厳しく接します。




子供の現状をありのままに伝え、




目を背けたくなるような厳しい現実を直視させようと




生徒の学力や授業態度について包み隠さず本音も交えて報告します。




親に理性があれば親もそれを「自分事」として捉え始めます。




今まで放置してきた問題に自分も本気で取り組まないといけないと気づくのです。




それで親・生徒・家庭教師の3者が協力体制になると




目的が成就(じょうじゅ)しやすくなります。




こういう形で、不登校だった生徒が立派に復帰したり




無理だと思っていた志望校へ合格が果たせたりした生徒も




過去大勢いました。




しかし、今回のこのケースは大変難航しそうです。




小学2年ぐらいの漢字力であるとかそういった




生徒の実力を正直に報告したところ、




「先生に酷いことを言われた!」という形で反論してきたわけです。




これにはびっくりしました。




完全に現実逃避した親です。




その子は忘れ物も酷く宿題もやってこなくても




平気で笑っていられるほど勉強に対して危機感がありません。




また意識が散漫で授業中も「俺今何やってんだ?」とよく口にします。




忘れ物や宿題については親の協力があれば




ある程度改善されるものなのですが、




その親は何も協力していないにも関わらず




「忘れないようにやってるんですけどねー」と




悪びれず弁明してきます。




宿題をやっていないのに笑顔でいられる子供と




非常にダブってみえます。




完全に自分の劣化したコピーを作ってしまったかわいそうな例です。




おっと勉強に関しての話ですよ




間違って解釈されると人権問題に発展しかねないので。一応。




昔の日本なら学校はお金持ちの家の子しか行っていないなんて時代もありました。




もっとさかのぼると字も読めない人がほとんどだった頃もあります。




でもその頃はそんなものが必要なかったからです。




江戸時代の農民の家に生まれていたら、




勉強なんかよりも少しでも米の収穫量をあげるために




朝から晩まで田んぼに出ていなくてはいけません。




でも今はパソコンもインターネットもスマホもある現代です。




全ての事は「お金」でまかなわれ、




お金を得るために社会へ出て仕事をしなくてはいけません。




農家でも坊さんでも兼業でないと生き残れない、




そんな時代です。




そして最初に言ったように




より豊かな生活を手に入れる為には




どうしても学歴が必要になり、




見栄えの良い履歴書を持っている人に




どんどん先を越されるという現実があるわけです。




山奥で仙人のような生活をする人には関係ないことですが、




便利で快適な生活をしたいのなら




より都心部へ近づく必要があるわけです。




そうなるとよりお金も必要になってくるという当然の方程式があります。




自分の子どもの将来の為に




「優しい子に育ってくれたらそれだけでいい」なんていう




キレイ事だけを真に受けて、




本当に子供に勉強をさせずに育ててしまったら




将来その子供が飢え死にするんです。




そして親は恨まれるんです。




恨まれなくても尊敬されないかもしれません。




「俺は俺の親みたいな親にだけはならない」




そう思われていたとしたら




そんな寂しい人生はないんじゃないでしょうか・・・




後味悪い感じですが




それがリアルな現実世界です。




今日はこの辺で・・・




(*´ー`)ノ


posted by なまず先生 at 05:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2013年04月14日

お金をドブに捨てるというパターン

みなさんおはようございます^^




さて!始まりました「ある家庭教師の切実なボヤキ」




10年以上にわたる家庭教師実績から蓄積された




門外不出のボヤキネタをここに吐き出させていただこうと思っております。




これから家庭教師を考えている親御さんや




自分の子供の教育方針を考えている方にも




ぜひ読んでいただきたい内容になってくると思います。




バカ高い授業料を取られる家庭教師や個別指導は




本来なら使いたくない教育手段のはずです。




でも子供の学力低下が手遅れになってしまうと




仕方なく頼むしかなくなってしまいます。




子供が原因でそうなる場合もあると思いますが、




僕はそのほとんどの責任は親にあると思っています。




子供が小学校の時期に共働きなどをしていて




大事な時期の子供の勉強の様子を見ずに




ほったらかしにした人に多いのが




中学になってから重度の勉強嫌いになってしまっていることに気づき




慌てて個別指導にお願いするも




たいした成果が上がらずお金をドブに捨てるというパターンです。




それでも自分の子供が学習障害という病になっていることを




どうしても認めることができず、




叱る→反発する→叱る→反発する という繰り返しを




幾度か経験したのち、




諦めて子供を放置するパターンと




家庭教師を始めとする個別指導にお願いするパターンが




あると思います。




先日の文部科学省の調べによると




学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)の可能性がある子供は




小学校で7.7% 中学校で4.0%に上っているとのことです。




食品中の化学物質が原因だと唱える学者もいますが




いずれにせよ、現代では増えてきている問題の一つです。




僕の仕事はその依頼者のお宅へ行って




子供に勉強を教える家庭教師と




塾に来てもらって、そこで個別指導をするという




2つの形式を同時に提供しているタイプの企業です。




いわゆる家庭教師派遣会社に登録している形なのですが、




1回の指導で僕は約5千円の給料をもらえます。




じゃあ頼んだ側の親御さん達はいくら払っているのか?




普通に考えると8:2ぐらいで2割ぐらいが




派遣会社の取り分だと思われる方が多いでしょう。




では、そうやって計算すると




大体一回の指導で6250円ぐらいを払うのが妥当(?)と思われるでしょうか。




一回2時間で6250円!結構な値段だと思います。




それでも親御さんは共働きなどで幼少期に面倒を見れなかったなど




多少なりとも自分の責任も大きいと考えている方も多いので




その高額な授業料を払う覚悟はできている場合がほとんどです。





しかし、現実はその想像を遥か上回り




消費者の足元を容赦なく見てきます。




僕が所属しているその派遣会社はTVCMなどもやっており




事業所も全国に展開している大手です。




その宣伝広告費などにもかなりの金銭が流れているはずなんですが、




教師:派遣会社の分配比率は6:4です。




つまり、一回5000円と思って我々は指導に行っていますが、




実は親御さん達は8333円を2時間の指導料として払っているのです。




週一回の指導としても×4で約3万3千円。




そこに交通費も加算されるので実際はもう少し高額になります。




月6回のコースなんかもありますが、




それだと約5万円。




週2回だと約6万7千円。




ここまで来ると毎月パソコン1台買っているようなもの




自分で言うのもなんですが、とんでもない金額です。




それでもこの業界にいると不況をあまり感じません。




TVCMの効果もあるんでしょうが、




依頼はひっきりなしに入ってきて




受験前の繁忙期では毎年仕事を断って数を調整しています。




どうしてこんなバカ高いサービスを使うんだろうと思ってしまいますが、




そこには色々な思惑が交錯して深ーい理由があるんだと思います。




その理由は人それぞれです。




一般的な流れだと




①学校の授業に付いていけなくなってくる→




②まずは自分でなんとかしてみる→




③しかし中学校レベルの問題を


 自分(親)も解けなくなっていることに気づく→




④塾などの1対多数の所へ行かせる(授業料が安いため)→




⑤しかし、しばらく通ったが一向に効果が出ない→




⑥個別指導にお願いする。




こういう流れが最も多いパターンです。




やはり誰もがお金はかけたくないですし、




手軽な方法で解決できないかまずは考えるものです。




しかし、もう手遅れなぐらい放置されてしまった子は




これらの関所を易々と通過して最後の個別指導までたどり着きます。




僕はそのクソ高い個別指導の前にもう一個関所があると思います。




それは「病院」です。




どこの病院へ行くのが適切なのかはご自分で調べるとして




学習障害はもはや「心の病」なので、




精神科医系統の治療が必要であると強く推奨します。




というのは、僕ら家庭教師は医者としの専門知識を持っていないからです。




経験の中である程度のノウハウはあります。




こういうことをすると子供は喜ぶ、こういうことをしてしまうと子供はそっぽを向く




その程度です。




実際は大学で教職の免許を取るのだって




専門的に子供の感情などは全く習っていません。


(僕は高校生用の免許を取ったので)




最後に数週間の教育実習はあるものの




そんなわずかな期間でいったい何が手に入るでしょう。




大学では英文学科だったのでシェークスピアだとか昔の人の英文を




ただひたすら訳して読んでいただけです。



☆    ☆



学習障害になっている子供は




とにかく勉強自体を嫌悪しているので、




大変な労力がかかります。




泳げない子に水遊びからさせるような感覚で




長い長いリハビリ期間をかけないとどうにもなりません。




実際中学3年生でもその子の学力にあったところまでもどると




小学3年生あたりに戻ることが多く、




小3の漢字ドリル1冊を2-3か月かけてゆっくり仕上げるということをするわけです。




また、ご機嫌を取るために一緒におしゃべりで大半の時間をすごしたり




半分の1時間は一緒にゲームをしたりという感じで




まさに水遊びを一緒にしてあげるという感じになってしまいます。




正直、これはもったいないと思います。




僕も専門知識がないので、色々とこの十何年、




試行錯誤をしてきました。




しかし、叱るとヘソを曲げてしまい




その修復に膨大なエネルギーと時間を要すことが多く、




またそういう子はあきらめるのも非常に早いので




すぐに「もう家庭教師なんて辞める!」という・・・僕らにとったら




最も脅威の「最後のカード」を子供に切られてしまうことも多々あります。




基本的には教師と生徒なので立場はこちらが常に上なのですが、




民間のサービスということには変わりないので、




子供にこのジョーカーを切られてしまうと




そこで契約は打ち切り、収入は途絶え、




派遣してもらった事務局には長々と理由説明と




長々とご指導をされ、




こちらもこちらで非常に面倒臭い結末になってしまうのです。




ですから、ジョーカーを切られないように結局




子供のご機嫌を伺いながら一緒にゲームをしたりしながら




ボチボチやっていくということに落ち着いてしまうのです。




では実際のケースを次回から書いていくことにしましょう。




それでは今回はこの辺で




(*´ー`)ノ


posted by なまず先生 at 02:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。